神の民「レビ人」



「ダニエル書の奇跡」の中で、バビロンの王ベルシャザルが、エルサレムの神殿に祀られていた金銀の器で酒を飲んだために、神の怒りに触れて死んでしまった‥ということを紹介しました。


エルサレムの神殿に祀られていた御神宝類は、一般の人が取り扱うことが許されない「神聖なる物」であったことが窺い知れます。



聖なる主の神を祀ったエルサレムの神殿。
その神殿に御神体として崇め祀られていたのは『契約の柩』。
だいぶ古いですが、「レイダース/失われたアーク」のモデルにもなりました。
この柩の中には、モーゼがシナイ山で神から授かった、戒めを石板に書き記した『十戒石』が納められていました。
また、『アロンの杖』『マンナの壺』が契約の柩の前に置かれ、神殿の至聖所に恭しく祀られていたのです。



「マンナの壺」は以前も触れました。
四十年、荒野を漂ったユダヤ人の生命を支えた、神の恵みの食物を入れて祀った壺です。
余談ながら、この四十という数、聖書の中では非常に意味のある数として、所々に出てくる不思議な数字です。



さて一方「アロンの杖」は、神がユダヤ十二支族の中で、どの部族が祭司であるかをユダヤ人たちに示した杖です。


ユダヤ人たちはある時、またまたモーゼとアロンに逆らって、自分たちが祭司にとって変わろうとします。
ユダヤ人というのは、つくづくチャレンジ精神旺盛な民族のようです‥。
もちろん神は怒り、ユダヤ十二支族それぞれの長たちに杖を取らせ、杖に各々の名前を書き記させます。
レビ部族の杖には、アロンの名を書き記させました。
そして神は、「わたしが選んだ祭司たる者の杖には、芽がでるであろう」と宣告します。
翌朝、アロンの杖は芽をふき、つぼみを出し、花が咲いて、あめんどうの実を結んでいました。


こうして神は、アロンの杖をもって、神事を司る祭司の役割を、レビ部族に担わせる事をはっきりとユダヤ全会衆の前に示されたのです。



ソロモン神殿にはその三種の御神体の他に、金銀の器などの装飾品などが神の御前に祀られていました。
その神殿に祀られていた御神体や御神宝の数々ですが、先にも書いたように一般の者は本来、触ることはもちろん、近付くことすら許されませんでした。
厳しいようですが、神は「聖なるもの」を取り扱う人と、そうでない人とを、厳しく峻別されたのです。


その辺りは旧約聖書「出エジプト記」や「民数記」に詳しいですが、レビ部族以外の者が、契約の柩が祀られてある「証の幕屋」に近付くだけで、神はその者を雷で撃たれてしまわれます。
現在の神社等でも、御神体なるものは神主しか見ることが許されないものもありますが、明治時代、伊勢外宮の御神体「マンナの壺」を見た森有礼は暗殺されてしまいました。
これも、神様の厳しい怒りに触れたためなのでしょう。




「民数記」の中で、神がレビ部族を他の部族と選別することをモーゼに告げるところが幾つかあります。



『あなたはレビ人に、証の幕屋と、その諸々の器と、それに付属する諸々の物を管理させなさい。
彼らは幕屋と、その諸々の器とを持ち運び、またそこで務めをし、幕屋の周りに宿営しなければならない。
他の人がこれに近付く時は、殺されるであろう。
レビ人は、証の幕屋の務めを守らなければならない。』


『レビの部族を召し寄せ、祭司アロンの前に立って仕えさせなさい。
彼らは会見の幕屋の前にあって、アロンと全会衆のために、その務めをし、幕屋の働きをしなければならない。
すなわち彼らは会見の幕屋の総ての器を守り、イスラエルの人々のために務めをし、幕屋の働きをしなければならない。』


『わたしは、イスラエルの人々のうちの初めに産まれたすべての初子の代わりに、レビ人をイスラエルの人々のうちから取るであろう。
レビ人は、わたしのものとなるであろう。』



神がユダヤ十二支族の中からレビ部族を「祭司職」として取り上げたことが分かります。




ソロモンの時代、ようやく主を祀る神殿が建立されましたが、その時代においても、神殿で働く祭司たる職務は普通の人には出来ませんでした。
神から命じられた「レビ人」のみ、神殿で神に仕えることを許されたのです。




一部では、神の大審判の時、神は散り散りになったレビ人たちを再び集めると言われています。
預言研究者の間では、終末の時イスラエルに集められるという解釈がなされていまが、おそらくイスラエルの地ではない‥のかも知れません。


何しろ今、イスラエルには主を祀る神殿がありません。
また、神のみ前に祀られるべき「契約の柩」「アロンの杖」「マンナの壺」もイスラエルには無いのです。



一体、レビ人たちはどこに行き、ユダヤの御神宝類はどこにあるのでしょうか‥。



主の神を祀る黄金神殿を建立したソロモンは、年老いて妾たちにそそのかされ、他の神を神殿に祀るようになってしまいます。
神との契約を破った罪により、ソロモン没後ユダヤ民族はイスラエル王国とユダ王国の南北に分裂して争うようになります。
その後、アッスリヤ(後のバビロニア)に攻められます。
度重なる侵攻によって、神殿に祀られていた御神宝類も持ち去られてしまうのです‥。



しかし、御神体を持ち去られることは免れます。
ある預言者に神託が降り、契約の柩など御神体を携えた北イスラエル王国の人々が、エルサレムを脱出していたのです。


イスラエルを脱出したレビ部族を含む十支族は、神の示されるまま遥か東の国を目指し、苦労の末、極東の島国に辿り着きました。



今は明らかにされていない歴史ですが、ひょっとしたら、わたしたちの周りにレビ人の末裔たちがいるのかも知れません。
それともあなた自身が、レビの末裔かも知れないのです‥。



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