凡夫


山口県上関町の町長選挙の結果、推進派の現職町長が三選。


しかも投票数は推進派1868票、反対派905票‥。
この結果に、利益を求める人間の欲求の強さを、改めて感じずにはいられません‥。
三選を果たした現職町長は「やはり原子力に代わる財源はない」と‥。
記事を読んで、思わず口をあんぐりさせてしまいました。




弘法大師・空海は「秘蔵宝鑰」の中で


『凡夫酔狂して、吾が非を悟らず。
但し淫食を念ずること、彼の羝羊の如し。』

(無知な人は迷っているが、迷っていることすら悟らない。仏の慈悲に思いを馳せることもなく、羊のようにただ性と食のことだけを思い続けるだけである。)


とおっしゃっています。




一般の人とは、正に空海のおっしゃられた、凡夫の如き者なのでしょう。
何しろ人間は、肉体を持って地上に生を受けたのですから、食べていかなきゃなりません。
神様が子孫繁栄のために人間に与えた性欲も本能です。


神様から与えられた肉体的欲求を追い求めるために、人間はこれまで必死に知恵を出し、生き延びてきました。
そのお蔭で文明が発展してきたとも言えます。
だから人間は凡夫であっていい、とも思えます。



さんざん語り尽くされている原発の危険性ですが、財源確保のためだけに、まだ原子力に頼ろうという思考を持つところに、進歩はないと感じざるを得ません。


町長も「町民を食べさせていかなけれはならぬ」というやむにやまれぬ思いから原発推進をしているのかも知れません。
しかし、町の本当の発展と未来を考えた時、原子力に頼るという選択は正しい判断だと言えますかね‥?


民衆の上に立つ指導者ともなれば、凡夫であってはならないはずです。
神仏の願い、祈りに思いを馳せることなく民衆を導こうとするならば、取り返しのつかない結果を招いてしまうことにもなりかねません‥。


野田総理も「原発新規建設は困難」という見解を示していますので、今後上関原発がどうなっていくのかは、結局、国の原発政策次第に左右されそうです。


一庶民の凡夫のわたくしは、指導者が凡夫でないことを祈るばかりです‥。


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